家族婚の受付とご祝儀の疑問

ご祝儀袋一般的な披露宴では「受付」を設けて、招待客にご芳名を記入してもらったり、ご祝儀を受け取ったりします。人数が少なく身内だけが招待される家族婚の食事会でも受付は必要なのでしょうか。またご祝儀相場はどれくらいなのでしょうか。

少人数の結婚式でも受付は必要?

例えば招待されるのが本当に親族だけで、新郎新婦やその家族とも交流が深いのであれば受付は不要かもしれません。名前や住所は分かりますし、ご祝儀は家族を通して受け渡しができます。そのためにわざわざテーブルや椅子を準備したり、誰かに依頼するのも面倒です。

ただし、もう少し規模が大きくなって招待客の中に友人が含まれる場合、受付がないとご祝儀を渡すタイミングを逃してしまいます。人数が多ければ受付で席次表を配布した方が親切です。また親族の中には形式にこだわる人もいます。そう考えると祖父母や親せきを招待して20人を超えるあたりから受付を設けるのが望ましいでしょう。

大規模な披露宴で受付を務めるのは発起人をはじめ友人や会社の同僚が主流です。家族婚の食事会でも始まる前に互いの親族を紹介し合うことが多いため、まずは友人に依頼するのが適切です。親族だけの食事会なら年齢が近い兄弟姉妹、いとこが依頼しやすく快く引き受けてくれるでしょう。会場によってはスタッフが引き受けてくれるところもあります。

受付でご祝儀を預かる場合は2人必要です。1人ではトイレにも行けません。万が一招待客が集中した時も2人いれば難なく対応できるでしょう。また互いのご祝儀を確認し合えるメリットもあります。依頼する時は事前に何をして欲しいか役割を伝え、当日の服装も指定します。

あくまでも新郎新婦の代わりに窓口となるのですから、男性はダークカラーのスーツにワイシャツ、ネクタイ、女性はワンピースかスーツを着て清潔感を出すのが理想です。すべての招待客を確実に迎えられるように、30分ほど早く来てもらいましょう。

当然、受付をするだけ負担が生じるので新郎新婦の側で重荷にならないよう配慮が必要です。例えば他の招待客のドレスコードがカジュアルだと受付係は浮いてしまいます。また遅刻者がいていつまでも会場内に入れない事態は避けたいものです。招待客には時間を厳守してもらうか、いっそ食事会が始まったら潔く受付を打ち切っても支障はないでしょう。

受付で用意するもの

結婚式受付のレイアウト
一般的な披露宴の受付で最低限必要なのは、招待客が名前や住所を記入する「芳名帳」、筆記用具、ご祝儀袋を載せるお盆、招待客のリストあたりです。筆記用具は筆や墨を用意すると本格的ですが、手元を汚す恐れがあるので筆ペンやサインペンで十分です。ボールペンで書かせるのは失礼なので気をつけましょう。

家族婚の場合は食事会の規模や招待客の人数・関係に応じて簡略化しても問題はありません。例えば招待客のリストにチェックを入れて出席を確認するのであれば芳名帳は不要です。ご祝儀袋のお盆も見映えのために置くものなので、受け取ってすぐ金庫にしまうならいらないでしょう。

また招待客にあらかじめ渡しておきたいものも用意します。席次表はもちろん、一般的な披露宴と同様にプロフィールブックを作ると家族婚でも本格的になり、食事会が始まるまでの間に新郎新婦について深く知ってもらえます。

さらにメモ帳があると伝言や指示を承った時にサッと書き込めます。時間になっても来ない招待客と連絡を取りやすいように携帯電話が手元にあると便利でしょう。

家族婚のご祝儀の相場は?

ご祝儀の金額はいくらがふさわしいのか悩みどころです。一般的な相場は兄弟姉妹が5万円で親せきや友人、同僚が3万円です。年齢が高くなるとそれぞれ10万円や5万円を包む人も多くなります。新郎新婦の負担を軽くするために最低でも当日の飲食と引出物に相当する額+少しの心づけを包むのが望ましいでしょう。心づけの目安は1万円以上です。

ご祝儀には縁起を担ぐために金額やお札の枚数に決まりがあり奇数で包むのが原則です。ただし9万円は「苦」を連想させるため避けます。偶数でも2万円や8万円を良しとする場合もあります。お札の枚数が奇数になるように5千円札を2枚含めても良いでしょう。10万円のようにきりが良い金額でも問題はありません。それ以上であれば5万円単位で増やします。特に家族でまとめてご祝儀を渡す時は気をつけたいものです。

ご祝儀に入れるお札はシワのない新札が理想です。中袋には人物が印刷されている側が表になり、袋から出すと最初に人物が見えるように入れましょう。ご祝儀袋の表書きは「寿」か「御結婚御祝」が基本です。名前は本人ですが、夫婦や家族でまとめるなら夫の名前を筆頭に妻→子供と左側に続けます。

気をつけたいのは「水引」の種類です。他のお祝いでは何回繰り返しても良いように蝶々結びを使いますが、結婚祝いに限っては繰り返してはいけないので「結びきり」を使います。固く結ばれているので簡単にはほどけません。「あわじ結び」も結びきりの仲間です。持ち運ぶ時は袱紗に包み、渡す時に袱紗を台座にして受け取ってもらうと丁寧です。

近年では招待客の負担を軽減するためにご祝儀ではなく会費制にする披露宴が増えています。家族婚でも経済力を理由に食事会を辞退する親族がいそうなら会費制の導入を検討してみましょう。その代わり引出物は無しにします。もちろんご祝儀を出したい親族がいたら快く受け取り後日お祝い返しを送りましょう。

こうしたご祝儀の相場や対応については地域ごとに違いや風習があります。基本的にはそれに従い、家族や親せきともあらかじめ相談しておきましょう。お金がからむだけに十分配慮したいものです。

まとめ

家族婚の食事会でも規模や招待客の人数に応じて受付を設けると親切ですし、ご祝儀を渡せる場にもなります。受付係は友人や親せき、兄弟姉妹にお願いしましょう。支障が無ければ一般の披露宴より簡略化しても問題はありません。

ご祝儀はあくまでも招待客の気持ちですが相場やマナーがあります。たとえ身内であっても弁えておきたいものです。もし負担が大きいようなら新郎新婦の側で会費制にする方法もあります。事前に相談して誰もが気持ち良く参加できる家族婚にしましょう。こちらにも役立つ情報がたくさん紹介されています。